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HPVワクチン

HPVワクチンとは?

HPVとはヒトパピローマウィルス(Human papillomavirus)の略で、いぼ(パピローマ)を形成するウイルスで、以下HPVと略します。
現在100種類以上確認されており、発見された順に番号がついています。その中で、発がん性に関係するものをハイリスク型HPVとローリスク型に分けており、ハイリスクHPVが子宮頸がんをはじめ、膣がん、肛門がん、陰茎がん、口腔がん、中咽頭がんなどに関連があると報告されています。

 

子宮頸がんとHPVワクチン

子宮頚がんは20~30代女性のかかるがん『第1位』です。がん=もっと年齢が高い方がかかるなんて思っていてはいけません!日本では毎年10,000人もの女性が新たに子宮頚がんにかかっており、毎年約3,500人が子宮頚がんで亡くなっています。これは1日に約10人の方が亡くなっている計算になります。
子宮頚がんの原因は性交渉によって感染するHPVであり、現在子宮頚がんに関連するHPV(ハイリスク型HPV)は15種類と言われており(HPVは100種類以上あります)、性交経験がある女性の約80%が一生に一度はHPVに感染するといわれています。この感染は殆どが一過性ですが、一部、数年~10数年のHPVの持続感染によって、細胞が変化し、がんに進行していく可能性があります。

HPVワクチンは、HPV感染を予防するワクチンです。
2015年12月現在、2社から発売されており、グラクソスミスクライン社のサーバリックスはHPV16,18型、MSD社のガーダシルはHPV16,18型のほか、性感染症である尖圭コンジローマ(性器にイボができる病気)の原因であるHPV6,11型の感染も予防してくれます。どちらのワクチンも子宮頚がんの予防効果に差はないと言われています。

ハイリスク型HPV(子宮頸がんの原因となるHPV)15種類のうちの16型・18型という2種類を予防してくれるワクチンですが、この2種類が20代の子宮頚がんでは90%、30代では75.9%にもみられます。
HPVワクチンを接種することによって、全ての子宮頚がんを予防することはできませんが、大幅に防ぐことが可能なのです。

まだ日本では承認されていませんが(承認申請中)、ガーダシル9という9価のワクチンも世界では接種開始されています。ガーダシル9は、既承認のガーダシル(4価)に、HPV31,33,45,52,58型が追加されており、日本人の子宮頸がんの原因となるHPVは、16型,18型についで、52,58,33,31型の順で多いので、これらがカバーされることで、日本人の子宮頸がんの85%ほどがガーダシル9によって予防することが可能になります。

 

接種対象

10歳~日本では45歳くらいまでの女性(海外では24歳前後がキャッチアップの対象になっていることが多いです)。
現在、日本でのHPVワクチンは、平成25年4月に定期接種化された後、2ヶ月後の6月には“積極的接種勧奨差し控え”となり、現在に至っています。
中学生~高校1年生までの女の子は、国の助成対象となっていますので、札幌市・石狩市では無料で接種することが可能です(自治体によって一部費用を負担することもありますので、各市町村で確認して下さいね)。
HPVが性交渉によって感染するものなので、理想としては性交渉前に接種ですが、性交渉の経験があっても、HPV未感染であれば、ワクチンに含まれる全ての型に対する有効性が期待できます。
※ただし、既に持続感染しているHPVを排除するものではありません。

 

ハイリスクHPVに感染するとどうなるの?

感染したとしても全く症状はありませんし、多くの場合、ヒトの免疫力によってウィルスは体から自然に排除されます。しかし、この機能がうまく働かずにウィルスが子宮頚部に残り、長期での感染が続くと数年~10数年でがん細胞へと進行していくことがあります。子宮頚がんの初期には全く症状がありませんので、理想としては1年に1度は子宮頚がんの検診をおすすめします。

HPVはコンドームで防げる?

コンドームをつけていても、HPVの感染を100%防ぐことはできません。ただし、コンドームをつけてもらったほうが感染する可能性は低くなる、とは言われています。
コンドームをつける時の手、そのほか触れる部位ってありますよね?HPVは広範囲に存在するので、全身をコンドームで包むことができれば感染は防ぐことができると思いますが、現実には不可能です。

ワクチンの接種回数と費用

HPVワクチンは半年の間に3回接種します。

十分な予防効果を得るため、必ず同じ種類のワクチンを3回接種しましょう。
費用はどちらのワクチンも1回につき15,000円です。

 

ワクチンの効果はいつまで?

現在、推定20年と言われています。
まだ新しいワクチンですので、今のところ確実に追えているデータでは10年ほどですが、これまでの推移を考えると20年以上の効果が期待できると言われています。

ワクチンを接種した後の子宮頸がんの検診は?

HPVワクチンは、16・18型の感染を予防することはできても、全てのハイリスク型HPV感染を防ぐものではありません。性交渉の経験がある方であれば、理想的には1年に1度、少なくても2年に1度は定期的に子宮頚がんの検診を受けましょう。

もっと詳しく知りたい方はコチラもどうぞ

ももいろ相談室より

HPVワクチンをオススメする理由は、現在の日本女性の結婚年齢・出産年齢がどんどん上がってきていることにあります。
子宮頚がんは、初期では全く症状がありません。
しかし、日本人女性の子宮頚がんの検診率は先進国の中でも非常に低くて、20%程度です。

 

今、このページを読んでいるあなたは婦人科で検診を受けていますか?お友達と子宮頚がんの検診について話したことありますか?無料クーポンや2年に1度の助成があることを知っていますか?

気がついた時には、子宮の入り口を切り取らなければならない(妊娠・出産は可能ですが、流早産のリスクや、赤ちゃんが出来にくいこともあります)、もっと進んでしまうと、子宮を摘出しなければならないこともあります。
もし未婚女性で、子宮頚がんが進行していて、子宮を失ってしまったとなると、命は助かっても、今後の結婚にだって大きな影響を及ぼすことになりかねません。

あなたの子宮を守るために、HPVワクチンの接種を考えてみませんか?

 

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